いま、助かるから

生きててね。

SOS007[殴]

 

思想で殴り合わない事を抱負に生きると盟友と約束したはずが、つい先日殴り合いを強要されてしまった。

けしかけて来たのはサンドバッグ並みの皮下脂肪を心に蓄えたような奴で、ガリガリで丸腰の自分には到底敵わない相手だった。

相手が聖母ポジを装って身体を抱き寄せるだけで自分はボコボコにされるに十分だったんで、絵面的には弱者の私が血を吐きながら一方的に小動物レベルのパンチをデカブツに繰り出しているというひっでえ喜劇。私はキツネリスじゃねえんだよ…

そんな出来事により、数日前のドラッギーな多幸感に数ミリのヒビが入り、私は今日まで無表情で泣くハメになっていた。

それは、大事な大事なCDを叩き割られるのにほぼ等しい感覚だった。

 

…まぁ何があったかって言うと、元々理解され難く下手に翳さないようにしてた思想をとある人間に白状せざるを得ない状況に陥った訳なんですよ。何か、その人は他者に、特に親友と呼べる人間には、読心スキルを過剰に発揮する権利(義務?)があると思ってるっぽいんですね。それで救われるっていう人間が実際多いからかもしれませんが…実際観察眼は周りに評価されてる方ですからね。しかし、ああいう接し方がマジ無理って人も居るんですよ。それ正に私の事なんですけど。誰しも絶対に他者が足を踏み入れちゃいけない「聖域」を心に持ってるじゃないですか。人によってはちょっと言葉を交わしただけの赤の他人をもそこに招き入れる事が出来るんでしょうが、私の場合余程分かり合える人間じゃない限り入ろうとしてるのが分かった時点でもう鉄槌を下したくなるんですよ。しかもその聖域がかなり広い上シャッターもでかいので、ああいう読心術施行タイプの人間は自分にとってかなり危険なタイプだと思ってます。しかも向こうは私を親友と思ってるんだから本当に厄介(てか『親友=(イコール)何でも言い合える』という勘違いも甚だしい公式が当たり前かつ美しいものとして蔓延してる社会がもう既に厄介)。接する度に価値観を遠慮なく根元から掘り出そうとしては品定めをしたがる印象を受けるので、滅茶苦茶ウンザリします。まぁ全部私の被害妄想と思われても良いですが…だとしてもそんな穿った見方を強いられるような相手とは会話をするだけでも尋問を受けているかのような心持ちになり、忽ち居心地が悪くなるのは自然な流れと捉えられて良いと思うんです。どっちがヤバイ奴かという話をすれば多分どっちもヤバイって結論になるんで、単純に相性が悪いって話です。で、先日も例に倣って普通に楽しい雑談をしようと試み結局尋問モードに陥ったんで、この際自分を守る為にも価値感を多少零してさっさと品定めを終えてもらおうという考えに至った訳です私は。他でもない保身の為に「人間みんなクズ!!!所詮無に帰るんだから進化の過程で余計な感情提げて来んじゃねえ!!!」っていうのを、相手の共感を避けるべく少しでも通じるであろう所を全部省いてぶつけてみたんです。ポジ思考一切抜きの純粋な闇。遠ざけるにはこんぐらいにする他なかったんですよ。

そしたら相手がとうとう勝手に頼んでもいねー遠回しなネガティブ否定によって私を抱き潰しに来やがったんで、ドン引きは最高潮に達しましたね。それでも負けずに真っ黒な牙を剥き続けた結果、漸く憐れみの眼差しを向けて去って行かれたんで戦闘はどうにか引き分けに終わりました(ここでの勝敗は「妥協」の有無によって決められるものとします)。

結果去ってくれたのは良かったけど、戦い終えた時既に満身創痍でこんな風に今でも引き摺らなきゃならん位にはしんどいです…。

相手は読心からの励ましが通じなくて面白くねえ程度で済んだんでしょうけどね。

 

今や『警戒すべき敵はいつも思慮の浅い味方だ』なんていう、とある小説の一節を只管噛み締めています。
世間的な「前向き」から若干離れた思想をちっと(それも止む無く)零した途端に「不幸」扱いをされる現象。
それを受けた時の心苦しさたるや計り知れないものです。

 

本当は、人間みんなクズだし余計な機能つけ過ぎだけど「まぁ何だかんだその愚かしさ可愛いモンですよね」って話をいつだってメインにしたいんですけどね。

そういう話をするのは自分の言う「クズ」の定義がほぼぴったり当てはまる奴が相手じゃないと無理なんすよね。

さらに悲しい事に、「クズ」をねほりんぱほりんしてくる奴は大体自分の価値観で弱者に斬りかかる隙を狙ってる自称ヒエラルキ最頂部の人間…つまり一番の地雷だったりして。

 

…っああしんどい!!!俗世しんどい!!!

マジ人間って何なの!!?

 

この文を書く前、思想で殴り合わない約束を交わした当の盟友に上のエピソードを明かし「それはお前…仕方ないわ…」的リアクションを頂いた段階で傷の4分の3は癒えたと思われましたが。

後に残った4分の1への執念だけでこんなクソ長いクソ文書けちゃう辺り、自分も例の人もクッッッソキメェんだなって思いました。

 

決して消える事はありませんが、そろそろ無かった事にしてあげます。

ここにずっと残っていれば良いや。

 

終わります。ありがとう🌱